肝心なこと 2008 11 1

 日本政府は、今回の金融危機・経済危機に対して、
あわてて経済政策を打ち出していますが、
現状では、何をやっても、応急手当にすぎないと思います。
 日本が取り組むべきことは、そんなことではありません。
世界経済の混乱に、あわててしまって、肝心なことを忘れていませんか。
 日本は、少子化対策に取り組むべきです。
日本には、石油や鉄鉱石などの資源がありません。
日本にあるのは、人的資源だけです。
その人的資源が、少子化によって減少していくのに、
政府は、何をしているのか。
ただ、ぼんやりと眺めているだけか。
それとも、会議室で無駄に時間を使っているだけか。
 今後、日本の将来には、三つの可能性があります。
少子化対策に真剣に取り組む。
移民の受け入れ。
何もしないで、みんなで貧しくなっていく。
 2004年から、何度も何度も書いていますが、
「少子化→市場規模の縮小→企業の売上高の減少→給料の減少→個人消費の低迷」となります。
そして、「個人消費の低迷→値下げ圧力→経営不振」となるでしょう。
 この悪循環から逃れることができるのは、
輸出で儲けることができる企業だけです。
しかし、輸出企業も、今度は、世界同時不況で厳しいでしょう。
 どんなに経営努力しても、無駄です。
少子化のスピードが、経営努力のスピードを上回っていれば、
どんなに経営努力しても、無駄と言えるでしょう。
 政府も、経営者も、評論家も、
どんなに少子化が恐ろしいことか、わかっていないのです。
 日本経済にとって、少子化は、骨粗鬆症のようなものです。
骨粗鬆症は「死に至る病」ではありませんが、寝たきりに至る病と言えるでしょう。















































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